近年、介護現場でのパワハラやセクハラに関する報告が増加傾向にあります。パワハラを受ける相手も、上司や利用者からのものもあれば、利用者の家族から受けるものも。介護職は下に見られがちな職業といわれています。そのため、利用者や家族から見れば、世話をしてもらって当然と思われ、無理な要求を押し付けられるケースも少なくありません。
一方で、上司からのパワハラも多いことも事実。立場上逆らえないのをいいことに、無理な要求を突き付けてくるというパワハラも存在するのです。しかし、こんな職場では新しい介護職が入ってもすぐ辞めていってしまうでしょう。パワハラにはどう立ち向かったらよいのでしょうか。一つの方法として、施設長や事務長などに相談するという手があります。施設長からしてみれば、職員の人間関係が悪くては、施設の運用がうまくいかないので、改善しなくてはなりません。パワハラを注意したり、配置換えをしたりと、なんらかの対処をしてくれるでしょう。また、利用者やその家族にたいしても、対応を考えてくれるはずです。
もう一つは、自ら行動を起こして処遇に立ち向かっていく方法です。利用者や上司など、パワハラの相手ときちんと向かい合い、対話することで、相手の気持ちや意識を変えていくのです。パワハラの相手とは、多くの場合、コミュニケーションがきちんととれていない場合が多いもの。しっかりと対話することで、相手の先入観を変える事ができる可能性があります。このように、パワハラと立ち向かうことで、気持ちのいい職場にすることができるでしょう。